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アジなおなはし


アジは『鯵』と漢字で表します。
『参る』という文字が使われますが、そもそものアジの名前の由来は 「とにかく味がいいから」 という話があります。
いわゆる大衆魚と呼ばれてきた魚には「サバ・イワシ」などもいるわけだが、
そういう魚たちを差し置いて味の代表格の座を見事勝ち取ったのが彼らだ。

魚には高級魚として珍重される「タイ・スズキ・ヒラメ」など一般的にもそのポジションが周知されている魚がいる。
高級魚は美味い!そりゃ最高にいい『アジ』だよ!
でもね… 金だしゃ美味いのは当たり前だよ!!
これが庶民的な最もな考え方だと思います。

しかし、そんな高級魚と比較してもアジどれんな方から言わせりゃ、
魚で最も美味いのはアジだ!タイやスズキ、ヒラメなんかよりもずっと美味いよ!
っとアジを最も評価する人だっています。
うん、確かに個人的にも値段はさておき、味だけで評価したら一番ではないけど、かなり上位に食い込む魚。
コストパフォーマンスだけで言えば確かに1,2を争うかもしんない。

話は戻りますが、味がいいのが名前の由来なら何故漢字では『参る』と書くのだろう?
なんでもこれは漢字が伝わってくるときに『参』じゃなくて『操』という字が本来で、
伝来の折に間違って書かれてしまったのがそのまま字になってしまったらしい。
ちなみに『操』というのは「生臭い」という意味なんだそうだ。
言うなれば最も魚臭い魚っていう意味になるわけですが。
アジは世界的にもよく食べられている、国際的な大衆魚と言っても過言ではない魚ですが、
ところ変われば地域によっては体臭魚って言った方がいいのかもしんない。

大衆魚っぷりは今さら説明する必要がないかもしれませんが…
スーパーへ行けば鮮魚でなくとも干物になって並んでいるのは当たり前の光景ですし、
某有名100円回転寿司でも白身はほとんど姿を消して赤身のラインナップの中、
堂々とアジはメニューに残り続けていたりするわけで。タイですらいなかったりするからね。


昨今は様々な魚たちの漁獲量が激減していると言われています。
その典型的な例としてマイワシは昭和60年代初期の頃では450万㌧もの漁獲があったそうですが、近年は10万㌧台とからしいです。
マイワシは60~80年周期で大量に増えたり減ったりするという歴史があるそうですが、
それにしてもここ近年は減少傾向の一途を辿っているらしいので、やっぱり根本的に減っちゃってるんでしょうかね?
イワシに関してはまだまだ研究課題とも言われていますが、明らかに海の資源は減っています。
なんだかイワシが減るとその分アジが増えるなんて話もあるみたいですが…
しかしアジにしたって53万㌧をピークに近年では20万㌧を切ってしまっているので、
人間のご都合主義的な考えをするのではなくて、明らかに減っているという見方をするほうがいいのでしょう。

結局アジの漢字『鯵』は誤記のため、この字に対しての由来ってのはないのですが、
大衆魚であるアジでさえ海から姿を消してしまい「参った!参った!!」ってならないように、
漁師さんは獲りすぎないよう、一般の人は食べ過ぎないよう…
じゃなくて、海の環境を維持していくことを頑張らなければいけないね。

それでこそアジの動向1つで人間が右往左往してしまう魚なので、
『操る』というもともとの字、これも大変しっくりくるように思います。
# by argon-l | 2012-05-09 19:24 | 鳥羽水族館 | Trackback | Comments(7)

ロウソクチビキ


それはもう「血引」というくらいだから真っ赤なお魚、ロウソクチビキです。

え、写真じゃどこが赤いのか全然わからんって?
そうだよねぇ…。

本種は水深200~360m程度の深い海に生息している魚で、
これくらいの生息域の魚になるとすいぞっかんとしては『ザ・深海魚』として脚光を浴び、
それはもうムーディ(?)に極端に薄暗くされた水槽に妖しげに青いライトを落とされた水槽に展示されるのが定番です。
毎度よく使われる青いライティングは「?」と思ってしまうのですが、
薄暗くされた水槽は彼らが生息している環境を思えばこれはこれでアリな展示なんでしょう。
また、一般ウケもいいと思います。

ただ純粋に「魚を見た~い!!」というかんちょの様なタイプだとこの手の展示は最悪の天敵!
写真は満足に撮れないし、写真のように魚の色はさっぱりわかんないし、
というか魚の細部まで見えないからチャームポイント特徴的な部分の観察もできない。
どちらが水族館としてあるべき姿とか、どちらが正しいとか、そういうことを言うつもりはないのですが、
水族館全体として前者のが圧倒的傾向にあるので、もう少し明るい水槽で「魚をしっかり観察できる」展示をしてくれる館が増えると嬉しい。

残念なことに写真ではロウソクチビキの魅力をお伝えすることは叶いませんが、
是非ちょいと「ロウソクチビキ」とグーグル先生にお尋ねしてみてもらいたい。
それはもう鮮やかな、張りのある十代のようなツヤのある肌をしたロウソクチビキの写真がゴロゴロ見られるでしょう。


分布は南日本から南へ、そしてオーストラリアにかけてまで広く分布しているそうです。
南日本というのがけっこう曖昧な表現ではありますが、
ざっと調べるだけでも中部地方でもけっこう水揚げはされているようなので、
熱帯~温帯地域にかけて分布しているのかな?
小魚であることや、なかなか弱そうな魚なので生きて水揚げされることは少ないでしょうし、
水族館で展示されるようなことは稀ではあるとは思うのですが…

味はアジの劣化版だとか、サバの脂が抜けてサバサバした感じというようなニュアンスの残念な意見もありますが、
鮮度がよければ大変美味しい魚でもあるようなので、かなり状態を選ぶようですね。
味の話はさておいても、DHAやカルシウムが大変多く含まれている魚らしいので、お子さんたちには強い味方!
や、怒りっぽい人や骨の弱い人も是非ロウソクチビキを食べて心も身体も元気になろう!

「ロウソクチビキなんてなかなか売ってないよ!」とか「食べる機会なんてないよ!」という声も聞こえてきそう。
だけど、10年ほど前からロウソクチビキは練り製品の条件にいいことから製品化の試作が繰り返され、
しっかり製造ラインに乗っかっているようです。
知らず知らずのうちに口にしているかもですよー!
# by argon-l | 2012-04-26 17:46 | 美ら海水族館 | Trackback | Comments(7)

スノーホワイトゼブラシクリッド


美白もここまで進んだら人間にとっちゃ病弱が心配されますが、魚ではうっとりしちゃう美しさ♪
やぱり名前もそのまま白をイメージした名前でスノーホワイトゼブラシクリッドと言います。
スノーにホワイトを重ねなくとも雪って言ったら白をイメージするだろーって思うんですが、
一応通常の白とは異なる色を指すようです。
ただ、色を数値化した場合スノーホワイトは若干青みがかった色だそうですが、
塗料の場合は色の混じっていない真っ白をスノーホワイトと言うんだそうで、
なんだかテケトーだなぁ…っと感じたり。
日本的な文字表現としては「雪のように白い」というストレートな表現ですが、
「白の中の白」みたいな意味合いでとらえりゃええんですかねー?(笑)
ま、それくらい綺麗な魚ってことですばい!

で、これだけ「白白白白ーーーーっ!!!」っと言っておきながら、
名前にはさりげなく「ゼブラ」という文字が潜んでいますね。
そしてお魚さん、よく目を見ると赤っぽい目の色をしていますね。

実は本種はゴールデンゼブラシクリッドのアルビノ種とのこと。
リンク先のゴールデンゼブラシクリッドの写真を見て頂くと…
あら、こっちは黄金色に縞模様!
「アレがコレ?」みたいに見事に色がありませんね!

でもま、どっちも眩いほど綺麗なお魚さんですね♪
# by argon-l | 2012-04-24 18:44 | 名古屋港水族館 | Trackback | Comments(3)

ヘリシロウツボ


縁(へり)が白いからヘリシロウツボと言うらしい。
なかなか「へり」という言葉を使わんからいまいちピンとこなくて、魚種を調べているときに「あぁ、なるほど!」っと思った。
「へり」って畳の縁しか思い浮かんでこんかったよ。

畳の縁は軽くて丈夫ってことで、最近は畳に使われるだけではなくてバッグやケースのような小物入れに用いて作られたりするのですが、
このヘリシロウツボを見ていると負けず劣らず立派な縁… じゃなくて、立派な背鰭を持ってます。
これでバッグを作ってもいいんじゃなかろうか。
まあ、ウツボは体臭が大変くっちゃいくっちゃいので…
以前実家にいるときにウツボの干物を買って帰ってきて冷凍庫に入れておいたら、
家族から臭いと大ブーイングをくらったものでした。
って、別に生々しいバッグを作るわけじゃないから、ホンキでやるならちゃんと乾燥させればあるいは…
ウツボの皮も他の魚と比べると随分丈夫で、レジャーシートのような厚みと硬さがあるんじゃなかろうか。

「私のバッグ、ワニ皮よ!」
『ふふん、オレなんてウツボ皮だもんね!』

そんな会話をやりとりしてみたい。

うちはよく魚を捌く方だと思うのですが、都度頭やら内臓やら中骨やら、
これらをただゴミにしてしまうのは勿体無いというか、
命をいただく以上、できるだけ隅々まで有効に使いたいと思うわけです。
ウツボを食べる地域はあれど、前述のように丈夫な皮をしているのでタタキくらいでしか皮まで食べられていないんじゃないだろうか。
そう考えると、大量にゴミになっているであろうウツボ皮…
なにかしら使えるような気がしないでもないでもない。
# by argon-l | 2012-04-13 17:30 | 丹後魚っ知館 | Trackback | Comments(6)

ミナミイケカツオ


ごふっ!
気がつけば半月も更新があいてしまったじゃないか!
春は大きな節目の季節ですが、この春は本当に新しい生活を始める友人が多く、
結婚式に出席したり、嫁いでいく友達を盛大に見送ったり、なんやかんやと忙しい年度末でした。
新年度を迎えてみりゃ、新水族館オープンにつき来賓で来てよとお誘いがあったり。
そうこうしている間に当館も8周年を迎えており、遅れながら報告です。
なかなか以前のように調子よくいきませんが、根気よくお付き合いくださる皆様、本当にありがとうございます。

今日のお魚はミナミイケカツオです。

カツオ!
もうそれだけでめでたい名前なのでこのコを選びました。
とは言っても、カツオはサバ科の魚、イケカツオはアジ科と、実は分類も違うので、
言うなれば「あやかり鯛」的なもんで「あやかり鰹」みたいなもんでしょうかね?
展示個体はまだ20cmにも満たない若魚ですが、50cm以上にも成長する種だそうで、
なるほど、成魚の頃はアジっちゃあアジですが、カツオっぽくも見えます。
その辺からカツオって紛らわしい名前がついちゃったんでしょうかね?
暖かい海に分布する魚なんですが、それでこそ南方の方ではまんま「カツオ」と呼ばれているんだとか。
かんちょの住む町はカツオ大好きタウンなんですが、ここらの人が旅行へ言って「カツオ食べる?」って聞かれて、
大喜びで食いついたら実はアジ系の魚だったりしたらすんごくがっかりするんだろうなぁ(笑)
でも本種もしっかり食用魚になっており、特に冬場の刺身は絶品なんだそう。
もうシーズン終わっちゃったけど、よく冬場に沖縄へ行ってるわけだから、今度は狙ってみなきゃ~
ちなみに昨年は和歌山ではガツガツ獲れたらしく、そんな話を聞くと是非ともうちの方でも困っちゃうくらい水揚げがあって欲しいもんです。
水族館での展示は稀で、あまり見られないのですが、メタリックなボディでこれまた縁起いい感じがするので、
周年記念更新に登場していただきましたー!!

順調に飼育されていて、まだまだ展示も続いているのでお近くの方、近くを通りかかった方、
そして興味のある方は奮って足を運びましょう~

あ、当館も引き続きご愛顧ください♪
これからもよろしくー☆
# by argon-l | 2012-04-05 17:37 | 竹島水族館 | Trackback | Comments(7)
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