ミド
2010年 03月 30日
ぜのばすさんちの「ZOONEWS BLOG」にてカッショクペリカンの訃報が掲載されていたので便乗です。
当館、基本的には訃報は扱わないのですが、色々と思い出があるので懐かしむ意を込めてお送りします。
今回旅立っていったのはおそらく日本で飼育されているカッショクペリカンの最後の一羽。
ミドという個体です。(個体ごとの識別はいつも意識していないので、おそらく時期的に写真のコがミドなのですが…)
昨年暮れに掛川花鳥園を訪れた時の写真です。
このコが特別というわけではないですが、ペリカンはけっこう縄張り意識が強いし、
近づくと容赦なく鋭利な嘴を向けて挟もうとします。(手なんか差し出すと軽くスパッと切れてしまいますよ。)
この日も近づくと容赦なく嘴の応酬。
でも「キミの敵じゃない!」っと、少しずつ警戒心を解きながらじわりじわりと接近して、
最終的には50cmにも満たない距離まで近寄らせてくれました。
しまいにゃ羽ばたいたときに羽根が頭にベチッと当たる始末で、嘴じゃなくて羽根できたか…っと。(笑)
この日がかんちょが一緒に遊んでもらった一日でしたが、滞在時間中最も過ごした時間でもありました。
ここのカッショクペリカンは花鳥園のフォトコンテストで賞を頂いたこともありまして、
それもまたいい思い出の1つとなっております。
どうしてもペリカンで賞を撮りたくて足を運んだものの、冬場はしもやけになってしまうため、
バックヤードに引っ込んでいることが多いため、無念の涙を呑んだこともありましたよ。
暖かくなってやっと会えた時は、凄く粘って撮影してたなぁ~
かんちょが初めて花鳥園へ訪れた時には既にカッショクペリカンは2羽になっていたのですが、開園当初は4羽いたんだそうです。
そして最後の1羽が先日旅立っていきました。
花鳥園スタッフブログにて紹介されている「おどるミドちゃん」とか「まわるミドちゃん」など、
数々のパフォーマンスでたくさんの来園者を楽しませてきてくれたことと思います。
かんちょもとても楽しませてもらった一人のわけで、感謝の気持ちを込めてこの記事を書かせて頂きました。
訃報と言えば…
随分前のことになってしまいましたが、かんちょが毎年会いに行くのを楽しみにしていた
最高齢と言われていたアカメも会いに行った2週間後に旅立たれてしまいました。
寿命は必ずやってくるものですから仕方のないことですが、こう立て続けに思い入れのある生き物が旅立っていくのは寂しいですね。
アカメの写真: 和歌山県立自然博物館
by argon-l
| 2010-03-30 07:20
| 掛川花鳥園