オオサンショウウオ
2005年 11月 16日
オオサンショウウオと言う名前、一度は耳にしたことのある方がほとんどだと思います。
その名前の知名度に比べ、その姿まで知らない人が多い、
それがかんちょの印象でございます。
背景に紛れる様にその姿があるものですから、比較的目につきにくく、
水槽を前にしても「どれどれ~?」なんて声をちらほら耳にします。
そして、見られるや否や、「きも~い!」
・・・・・・。
あぁ、哀れかな、オオサンショウウオ…
実際、ネットを徘徊していても、水族好きの人の中でも
オオサンショウウオだけは苦手…
と言う人を見かける機会は少なくない。
ところで、皆さんはオオサンショウウオってどういう生き物かご存知ですか?
ウオってついているから魚?
漢字で書くと大山椒魚。
字からしても魚ですよねぇ…
でも、彼らは両生類なのです。魚ではないのですね。
普段ジッとあまり動かないですし、見た目すっごくノロマそうに見える。
でも、実際は大変素早く魚やカエルなどを捕獲しては食べています。
オオサンショウウオは別名、ハンザキと言う名前を持っています。
彼らは大変大きな口を持っており、口を開くとまるで身体が半分裂けた様に見える。
そんなところからこの別名がついたと言われています。
世界でも一番大きい両生類で、日本固有の生き物です。
彼らは夜行性のためか、水族館などで見かける時はほとんど動く姿を目撃できません。
平均的な体長は50~60cmですが、大きな個体になると1mを越えるものもいます。
彼らは清流でしか生きることができず、環境を蝕んだ昨今の日本では
どんどん適応できる環境が失われてきているのが現状です。
現在では国の天然記念物にまで指定されている大変希少性の高い生き物で、
日本でも岐阜県を始め、以西に主に生息しています。
【写真】 オオサンショウウオ
【場所】 アクア・トト ぎふ
2005/11/17追記
Aqua Blue World のkumerinさんからオオサンショウウオの卵に関するトラバを頂きましたよ。
詳しくはコチラ>> 卵はこんな感じ。