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夏に眠る魚『イカナゴ』

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春を呼ぶ魚として親しまれている魚、イカナゴさんです。
この魚はちょっと変わった習性を持っていて、驚いたり休んだりするときには砂に潜るという習性を持っています。
また、夏の暑い時期になると砂に潜って夏眠するというとても変わったお魚さんです。
水温が15~18度くらいまでに下がると砂から出てきて活動すると言われており、夏眠をしている間は彼らの成長は止まるそうです。
ただし、北海道のイカナゴはそこまで水温が下がることがないためか、夏眠をしないと言われております。

鳥羽水族館ではこのイカナゴの展示を3月の初旬まで行っています。
実はかんちょ、このイカナゴを見たいがために鳥羽まで行ってきたんだな。(^^;
展示方法もとてもいいもので、イカナゴさんが砂中で休む様子を見られるように、砂の替わりにプラスチックでできた砂を敷き詰めてあります。
なので休んでいる様子をじっくり観察できるだけでなく、とても綺麗なんです。
展示期間がもう間もなく終わってしまうので、皆さん是非お誘い併せの上、鳥羽水族館へ急げ!!

イカナゴって変わった名前をしていますが、その由来はいくつか諸説があります。
カマスの子と区別がつきにくいため、「如何なる子」という意味から『如何子(いかなご)』とつけられたという説や
糸の様に細いため、その古語から由来しているという説などがあり、はっきりとした由来はわかっていません。

イカナゴは成長すると最大で25cmくらいにまで成長するそうですが、多くは15cmくらいが平均的だそうです。
展示されているのはだいたい10cmくらいまでのコがほとんどです。

イカナゴは食用としても親しまれている地域もたくさんあります。
旬は地域差はありものの、晩秋から冬にかけてが旬と言われています。
塩茹でした釜揚げや、干したちりめんなどで食べられますが、中でも「くぎ煮」と呼ばれる料理が代表的。

とにかくね、可愛いからね、是非皆さんにも見てもらいたいです。

【写真】 イカナゴ
【場所】 鳥羽水族館
by argon-l | 2006-03-07 22:09 | 鳥羽水族館

各地の水族館で撮った魚たちの写真を紹介♪


by argon-l