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世界一はこんなに小さかった!

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この生き物は何でしょう?
なんだかカニっぽいですね。
そう、まんまカニなのですが、世界で現存するカニの中で最も大きくなると言われるタカアシガニです。
タカアシガニは成長すると脚を広げた大きさで3.5mにもなるとても大きなカニです。
考えても見てください。
自分より大きなカニがいることを…
そう考えるとこのカニがいかに大きいかよくわかるかと思います。
そんなタカアシガニも生まれたばかりの頃は体長数cm…。
そんな小さなカニさん。
厳密に言えばゾエアやメガロパと言う幼生期を経てこの形になるのですが、
世界一のカニでも生まれた時はこんなに小さいんですね。
自然界で採取された最小のタカアシガニは2.5cm程度だそうです。
成長した形態とはとても似つかないほど毛むくじゃらな姿をしています。
一瞬、『ケガニか?』っと言いたくなっちゃいますよね。(笑)




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そんなタカアシガニも成長するとなが~い脚にガッチリした甲羅。
迫力満点なカニへと成長します。
それはもう見るものを圧倒するほどの大きなカニでしょう。

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顔つきだってこんなに凛々しいお顔立ちになります。

水深150~800m程度のところに生息する深海性のカニで、非常に水分の多いカニです。
一般的にはカニってウマイものであり、本種は伊豆地方を中心に関東地方などでしばしば食べられる様ですが、
水っぽくて全然美味くないと言われるのがほとんどです。
水っぽさを抜く為に茹でるではなく、蒸すのがいいそうですが、
いかに水分を上手く抜くかが美味しく食べるためのポイントであります。

かんちょもよく行く市場へ行くとしばしばタカアシガニを勧められます。
かんちょは水族系の生き物は大抵食ってみたいと思うのですが、
元来さほどカニ好きと言うわけでもないですし、
これだけマズイと言う評判を聞くと、とても見向きもしなくなってしまうカニです。
by argon-l | 2006-05-18 22:09 | 鳥羽水族館

各地の水族館で撮った魚たちの写真を紹介♪


by argon-l