人気ブログランキング | 話題のタグを見る

クエなる集い

クエなる集い_a0012103_2169100.jpg

ばばーん!
っと迫力のある殿方、クエ様です!!

いやあ、更新がまた途切れてしまいました…(汗)
ってなわけで、今年もやっちゃいました!クエなる集い…(^^;
この「幻の高級魚」と呼ばれるクエを11人で囲んで贅沢につついちゃいました!!(笑)
昨年のクエではとにかくいろんな味わいが堪能したいってことで「刺身用のクエ」と「鍋用のクエ」と分けて仕入れましたが、
クエは刺身はたいしてうまくない…
ということが昨年よくわかりましたので今年は鍋に照準を置いてとにかくでかいクエを仕入れた!
そう、クエはでかければでかいほど美味い!!
たった10人そこそこのメンバーで10Kgのクエを仕入れた。
単純に1人頭1Kg近いクエの配分だよ…
これが1人10000円で…
あぁ、なんて贅沢な喰らい様…
そして去年より大物のクエなため、やっぱり半端なく美味いよ…
ゼラチンの塊!皮ぎしの脂!!最高ぜよ!!(ちなみにクエは高知産)

しかし、開催前にはちょっとしたドタバタもあったり…
今年はとにかく海が時化続き!!
お魚が全般的に不漁である状態だったので、普段から水揚げの少ないクエなんてとにかく揚がらない…
お店側が普段使っているお魚屋さんもとにかくクエが入っていなかったそうで。
開催直前になって
「今年はクエ揚がってへんでぇ~!!」(開催地は京都)
っと言われ、ヤバす!ヤバす!!っとドキドキなハプニング…
20Kg、30Kgと言った専門店が使う様な超大物クエなどは揚がっているそうですが、
我々が少人数で食べる様なクエはとにかく揚がっておらず…
お店が普段仕入れる二箇所のお店では閑古鳥が鳴いていました。

慌てて日本各地の漁港に当たってもらい、
「今日クエ揚がってへんかぁ?」
っと片っ端からあたってもらった。
そしたら高知で揚がりたての10Kgのクエが…
「それ押さえてくれぇ~!!」
っと大慌ての直送!!
当然人数あたりでは大きすぎるクエなのでお店側は随分泣きを見るハメに…
でも、心よく「えぇわぁ~!予定通りやったるぅ~!!」っと心強い言葉。
そして予定よりずっと大きなクエなハズなのに綺麗さっぱり食べつくしてしまったわけだから末恐ろしい…




クエなる集い_a0012103_2194353.jpg

これが我々が食べたクエの一部!
こんな山盛りされていても、実はこれで3人前…

クエって大変難しい魚です。
幻の高級魚と呼ばれるくらいですからとにかく水揚げが少なく、
月間を通しても何本もポンポン揚がる魚ではありません。
当然数が少ないから価格も高くなりますが、メーター級の大魚ですから1本仕入れようと思ったらそれはもう大事です。
普通は10Kgのクエだったら20~30人は食えます。
そんな大変な魚ですから、1本丸々仕入れようと思ったらやっぱりある程度人数が集わないとできないです。
だったらそんな無茶しないで専門店行って食べればいいじゃん!
っと声もあがりそうです。
確かに専門店へ行けばお一人様からでも受け付けてくれるところはあります。

しかし!ここがかんちょのこだわりどころでして…

先にもお話したようにクエってとにかく水揚げが少ないです。
それでこそ専門店でも天然のクエを日々確保するのは困難です。
そのため安定した供給をするため、ハタ科の魚を代用したり養殖のクエを使ったりします。
ただ、養殖と言ってもクエは成長が大変遅い魚のためクエの養殖は確立されていません。
そのため味はクエより劣るけど成長の早いハタと味はいいけど成長の遅いクエを掛け合わせて
いわゆる交雑種のクエとして養殖を行っています。
そういった養殖物やハタを代用して安定した仕入れを行っています。
もちろんどれも美味しいのでしょうけど、やっぱり天然の正真正銘のクエには及びません。
専門店の中にもちゃんと天然のクエを使っているところだってあります。
ただ、ただでさえクエなんてそんなに食べたことのある魚でもないですし、素人には本物かどうかなんてわかりません。
特に捌かれたクエはクエ専門でやっている人でも見分けが困難です。
「判断がつかなくて美味しいならいいじゃん」と言われればそれまでですが、クエと思って食べていたものが実は違うものだったら…
っと思うと折角高い金払って食べるわけですから残念ですよね。

そして専門店でも大枚をはたけばできますが、カマやらアラやら肝など
隅々まで味わいたい我々にとっては専門店でフルコースなんて庶民の成せる技ではありません。
だいたいにして今回の会費10000円にしても専門店へ行ったら通常のクエ1人前を食べるにも門前払いをくらいます。
しかもその1人前にしたってささやかな量ですし…

しかもお店は京創作料理のお店で、さらに参加者の大半は東海地方の人間なのに場所は京都で…
しかしかんちょのわがままを叶えるためお店の方、参加者の方に泣いて頂き決行と相成りました。
ですがそれだけ苦労したクエだけあって、自称魚好きを名乗る方々たちをも唸らせたお味でした。

って、今回かんちょはな~んも苦労してないんですけどね。
お店の方々はホント大変だったと思います。
どうもお疲れ様でした。

なんだかこのクエの集い、年々恒例化しようという声が高まってます…
来年は20Kgのクエでやろうなんて…
by argon-l | 2007-01-16 21:13 | 名古屋港水族館

各地の水族館で撮った魚たちの写真を紹介♪


by argon-l