花魁鳥
2007年 07月 24日
国内では4館だけ、しかも関東地方に集中しているのでなかなか出会えない鳥、エトピリカです。
美しい鳥ということ、希少性が高いこともあってこの鳥を見かけるとついつい見入ってしまいます。
美しい鳥という話をしましたが、このエトピリカというのはアイヌ語で「嘴が美しい」という意味を持っています。
橙色の大きな嘴が真っ先に目につき、まるであの鳥を見ている気分にもなります。(笑)
エトピリカの頭部は大変派手な色合いをしていることから花魁鳥という異名もあり、とにかく華やかな鳥ですね。
海鳥の仲間は一瞬ペンギンに見間違えるときがありますが、泳いでいる姿はそれこそペンギンが泳いでいるようにも見え、
展示場所でもしばしばペンギンと思い込んでしまっている方々も見られます。
エトピリカは北太平洋の亜寒帯域に広く分布する鳥で、日本では北海道が生息域にあたります。
世界的に見れば絶対数の少ない鳥ではないのですが、日本はぎりぎり生息域にあたり絶対数の少ない鳥です。
そういったこともあり、日本国内では絶滅してしまう鳥という話題もしばしばあげられるのですが、
今でも日本国内で目撃されることはあるのでしょうか?
冒頭でもお話しましたが、日本国内の施設で見られるのは4館しかないのですが、
しかも関東中心でしか見られない鳥です。
やっぱり個人的には自然界でも希少性が高いことから、
「より多くの施設で見られるようにして欲しい」
「北海道で見られることから北海道の動物園・水族館でも扱って欲しい」
っと感じます。