コロダイ
2007年 09月 07日
猪の子のような魚、コロダイです。
コロダイは成魚でこそ、このようなナリをしていますが、幼魚の頃はまるでうりぼうの様な模様をしています。
和歌山では猪の子供のことを「コロ」と呼ぶそうで、コロダイという和名はここから名づけられているようです。
幼魚と成魚では全く姿が異なるのでびっくりしてしまいます。
成魚は黄色い斑点がなかなか綺麗ですし、幼魚は黒・白・黄のコントラストがはっきりしたラインが美しいのです。
コロダイは大変引きが強い魚ということもあって、釣りのターゲットとしても人気の高い魚です。
観てよし、釣ってよし、そしてお味は…
成魚は刺身でもよし、焼いてよし、煮てよしと万能で、特に刺身は透明感溢れる身とたっぷり旨みを含んだ味わいが絶品だそうです。
実際食べたことがないので何とも言えないのですが、こんな話もあるくらいで大変気になる魚です。
一方、幼魚と言えば…
大変評判が悪く、「京戻り」「まちまわり」「鍋臭み」など、散々な言われようです。
「京戻り」というのは、おそらくはその昔、海の遠い京都では新鮮な魚が手に入らず、
およそ美味しい魚が手に入らなかったものの、それでもまずい魚として返されたというところから由来しているのでしょうか…
「まちまわり」というのも、町でいくら売りに回っても売れない魚という意味で、
「鍋臭み」というのも煮た鍋が腐ると言われがあるそうで、幼魚に関しては散々な評価が定番です。