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タチウオ

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先週は大分県へと旅立ってまいりました。大分県と言えば大分マリーンパレス水族館「うみたまご」!!
ここは3年ほど前に大々的にリニューアルオープンがなされたばかりの水族館で、
いたるところに最新型の展示方法の試みが行われていました。
空間を活かしたトリッキーな水槽があったり、アート的な空間では思わず腰を据えてのんびりと眺めてしまいたくなるような卵型ドームなど、
他の水族館では見られない未来型水族館って感じでかんちょ的にもチャレンジ精神を感じる水族館でした。

さて、かんちょ的にここへと訪れた一番の理由。それは今日のお写真のタチウオです。
まさにこれが見たいがためにうみたまごへと、いや、大分へとやってきたと言っても過言ではありません。
食用としても馴染みの深い魚ですが、水族館での飼育は非常に困難なため、国内でも展示はほとんど例を見ません。
そのタチウオが見事としか言いようのないほどの幻想空間の中で展示がなされ、
思わずため息をつきたくなるようなタチウオの美しさに感動しました。
真っ暗な水槽から、ほんのり出ているスポットライトの前を通過すると浮かび出てくるメタリックな魚。
ホント大分へやってきてよかったと思った瞬間でした。

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タチウオの飼育の難しい理由の1つとして、給餌が困難という理由が挙げられます。
水族館へとやってきたタチウオはとにかく餌を食べてくれないということで、
展示は行われても長期飼育が続かないようです。
その給餌場面を間近で見ることができてよかった。まさに貴重な場面です。


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タチウオには鱗がなく、このアルミ箔のような表面はちょっと摺れるだけで剥がれ落ちてしまい大きな怪我になってしまいます。
また、タチウオは光や環境変化に大変弱く、展示としては大変面白い魚のはずが、なかなかお馴染みの魚としてやってこない理由です。

タチウオは「刀の魚」と例えられたり、「立ち魚」とも例えられたり、まさにどちらとも取れる魚です。
刀のような外見と光具合はまさに太刀魚と呼ぶにふさわしいですし、
泳ぐ姿は常に縦になってまるで立っているかのように上昇下降を繰り返しています。
タチウオは魚であるのに尾鰭と腹鰭がなく、その分背鰭が発達しているためこのような泳ぎ方になるようです。

うーん、この感動は是非多くの方に大分へと足を運んでもらい、体験してもらいたいものです。
by argon-l | 2007-10-21 08:38 | うみたまご

各地の水族館で撮った魚たちの写真を紹介♪


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