☆特集 春を告げる魚たち file.04: 『サワラ』
2008年 03月 13日
春告魚として忘れちゃなんねーのが、この魚、サワラでしょうなぁ。
なんたって、魚偏に「春」と書いて鰆(サワラ)っすからねー。
しかし、サワラって日本でも東西広く分布しているため、地域によって旬が異なります。
西の方では春~夏にかけて最も旬であるのに対し、関東では「寒サワラ」と言われるくらい冬に旬を迎える魚です。
なので、サワラって「春」という字が当てられたのは西の文化の影響なんでしょうかねぇ。
事実、岡山市場ではものすごく需要が高く、瀬戸内を代表する魚としてサワラ漁をする様子が古くは歌になっていたりして、
昔から大切に扱われてきた魚なんだなーっと感じます。
また、和歌山では「桜鰆」と言われることもあり、桜の花盛りに獲れる魚としてやっぱり春を代表する魚なんです。
ですがこのような春告魚として親しみがあるのはやっぱり西の文化です。
そもそもサワラの名前の由来というのが、腹が狭くスマートな体型なところから由来していると言われ、
サは狭い、ハラは腹ということで、体型から由来しているんですね。
そのため漢字で書くと何で魚偏に「春」と書くとサワラなのか、ピンとこない方も少なくないかもですね。
by argon-l
| 2008-03-13 08:34
| 名古屋港水族館