アカヒメジ
2009年 04月 06日
アカヒメジです。
なんぞぱっくんちょとくわえているのかと思ったのですが、石的なものを吐き出しているところですねぇ。
アカヒメジという名前はおそらく死後の姿からつけられた名前だと思います。
っというのも、写真個体でも生きている姿はほんのり赤身を帯びているのですが、
赤というよりは淡い桃色、そう、ちょうど今桜の時期だけにそんな感じの色です。(笑)
これが死後、身体の中央、目から尾にかけて走っている黄色の縦帯は消失し、体色は一様に橙赤色へと変化します。
いろんな写真を見てみましたが、生きている姿は赤って言うよりも「黄色」という方が印象的なのですよ。
基本的には夜行性の魚のようで、日中は単一で群れを作ったり、ノコギリダイなどと一緒に大きな混成群をつくって、
中層や岩陰などを不活発に浮いているそうです。
これが夜になると砂底へ分散して砂中の小動物を捕食すると言われています。
写真の個体もちょうど餌を求めて砂を口の中にもふっと入れて吐き出しているところなのでしょうかねぇ。
ヒメジの仲間はとにかく味覚に敏感で、口元にはえている2本の髭がセンサー的な役割をしていて、
この髭は味覚を感知できる細胞があり、食べずとも味がわかるようになっているのです。
食べなくても味がわかって便利なのか、味わいたくなくても不味い味までわかってしまって不便なのか、
一体どっちなんでしょうねぇ?