ベステルチョウザメ

a0012103_6182995.jpg

チョウザメというと一番身近な存在、ベステルチョウザメです。
多分水族館でも最もよく見られる種だなぁ~っと思いますし、食用として出回るチョウザメも本種が多いと言われています。
チョウザメは世界で二十数種いますが、チョウザメと言えば本種を思い浮かべる人も多いかと思います。

ただ、本種は自然下にいるチョウザメではありません。
チョウザメの卵は世界三大珍味にあげられるほどの高級食材。
密漁や密輸出が絶えず、自然下でのチョウザメの数は大幅に減ってしまいました。

日本でもやはりキャビアの需要は高く、水産試験場や養殖会社によって養殖が行われるようになりました。
チョウザメは冷水で飼育しなければいけないということを除けば比較的飼育は行いやすい方で、
古くから水族館でも展示が行われてきましたが、卵を持たせるまで育てることや、
交配の難しさなど一筋縄ではいかないわけなんですよね。
特に卵を持つようになるまでには最低7年かかると言うわけですので、
7年もの投資や、交配できなかった場合などのリスクを考えると尋常じゃない苦労があったかと思います。

こうして生み出されたのがベステルという種です。
ベステルはオオチョウザメとコチョウザメという2種を掛け合わせて人工的に作り出された種なんです。
身質がよく、成長が早いといいとこどりをした交配種なわけですね。

a0012103_618413.jpg

チョウザメは太古の昔から生き抜いてきた古代魚。
交配種とは言え奥ゆかしい顔をしていますよね。
食べるために養殖をしなければいけないという実情もどうかと思うのですが、
養殖という形で支えてくれているお陰で自然下ではなんとか絶滅を免れているわけですよね。
みんながみんな、ルールを守れば自然下へのダメージも必要最小限で済むとは思うのですが、
この手の問題は難しいもんですよね…。
[PR]
by argon-l | 2010-06-18 06:19 | 鳥羽水族館

各地の水族館で撮った魚たちの写真を紹介♪


by argon-l