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ジャウー

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アマゾンには『人食いナマズ』と畏怖されるナマズたちがいます。
かんちょもそう呼ばれるナマズがいることは知っていたし、実際水族館を通じてそのナマズたちを見てきました。
なので漠然と人食いナマズという言葉しか意識していなかったわけですが、
ちゃーんと調べてみるとそう呼ばれているナマズも実のところ1タイプいるんですね。

ちなみにアマゾンで驚異の魚と言うと我々日本人からするとピラニアという印象が強い。
確かにピラニアの歯は大変鋭利で噛まれでもしたら大怪我は間違いない。
また集団で襲い掛かり貪欲に、そして獰猛にも見える顔つきは恐ろしい魚として印象付けるには要素としてはバッチリだ。
しかしピラニアって意外と性格はおとなしいというか臆病質なのです。
実際現地でも人間がピラニアに襲われると言ったケースはけっこう稀な例だと言われます。
むしろ現地の人たちが恐れる魚としてはピラニアなどよりもこの人食いナマズたちなんだそうだ。

本種は2m以上にも成長する巨大なナマズ。
飼育下でも5cmの個体がたったの1年で60cmも育ったというほど。
これだけ成長が早いとそれでこそ食用養殖はできないのかと思ってしまう。
正式なニュースとしての記事等を見たことがないので信憑性の程はよくわかりませんが、
胃袋の中から人骨が発見されたという噂もあるくらいです。

ジャウーは非常に貪欲な食性を持つ他、急流を好み流れてきた動物をことごとく食べると言われます。
自分の体長の3分の2程度の大きさであれば襲い掛かるというくらいですから、
彼らのテリトリーに足を踏み入れれば人間だって襲われることがあるっていう話ですね。
なんにせよ、2m、100Kg以上の魚が突如水の中から襲い掛かってくるわけですからひとたまりもありませんね!


もう1タイプの人食いナマズと呼ばれているナマズたちはカンディルと称されています。
彼らはあまり目が見えない他、肉を食いちぎりながら体内に侵入する性質があります。
通常は魚の鰓から進入して吸血したり肉を食いちぎったりするのですが、
この行動には魚の鰓から出るアンモニアに反応して行動しているんだとか。
つまり人間が川遊びなんかしているときに尿道・肛門・性器などから体内に侵入するというとんでもないヤツ…。
内臓を食い破られたり、肉を食いちぎりながらどんどん体内に侵入してきたりと、進入を許せば大変な魚です。
摘出もとても大変なのですが、他にも感染症を引き起こして死亡してしまう例なども実際にあるんだそうです。

日本にもこういうタイプのナマズがいたら…
って思うとゾッとしますねぇ。
by argon-l | 2010-10-10 06:58 | 東京タワー水族館

各地の水族館で撮った魚たちの写真を紹介♪


by argon-l