くわえては運び… 『イエローヘッドジョーフィッシュ』
2006年 04月 19日

鮮やかな黄色い頭、美しい白いボディ、透き通る様な鰭を持った可愛らしい魚、イエローヘッドジョーフィッシュさん♪
時には巣穴の周りを警戒するように立ち泳ぎで周りを見渡し、
時には身体の割に大きい口を用いて目一杯の砂や大きな石をくわえて巣穴を作ります。
この展示では巣穴を作る様子がよく伺え、山なりに積まれていく石を見ているのも面白いものです。

あ、見つかっちゃった!(笑)
警戒中、かんちょの姿を見つけてしまったようです。
別に何もしないからね。(´▽`)
やっぱり気になるようでしばらく様子を伺っています。
落ち着くとまた巣穴を作り出します。
体長10cm程の小さな身体で一生懸命石を運んではどんどんどんどんと巣穴を大きくします。
時にひょっこり巣穴から顔を出す姿は胸キュンものです。(笑)
今回失敗に終わってしまいましたが、石を運んできて吐き出す瞬間を撮りたいものです。
彼らはマウスブリーダーと呼ばれ口の中にたくさんの卵を2週間にもわたって保ち続けます。
これはオスの役目で、この間オスは食事を取りません。
また、危険を察知すると口を閉じ、巣穴に身を隠します。
共生関係を結ぶ魚たちとしてギンガハゼとテッポウエビの紹介をしたことがありますが、
ギンガハゼは巣穴の警戒役、テッポウエビは延々と砂や石を運び巣穴を作っていくという関係を結んでいます。
このイエローヘッドジョーフィッシュはさしずめ一人二役をこなすといったところでしょうか?(笑)
by argon-l
| 2006-04-19 22:01
| 須磨海浜水族園