勇者と怪物との熾烈を極める戦い！

勇者マサトがが愛刀、関・孫六を抜く…
しかし北の怪物は一向に暴れるばかりで愛刀を振りぬく隙がない…
しかも掴もうにもヤツは凄くぬめり気があるため、掴めない！
やはり強敵である。
しかし勇者マサトは道具を使った！
「えいっ！」
濡れタオルを頭にかぶせるや否や怪物は大人しくなった。
今だ！っと言わんばかりに勇者マサトが関・孫六を振りかざす！！
そして一気に血抜きにかかるため、えらの付け根からザクと一太刀！
「やった…！！」
そう思った瞬間、怪物はさらに大暴れ！！
内臓が飛び出ているにも関わらず、びったんびったんと暴れのた打ち回る…
勇者マサトは更に切り付けにかかろうとするが、さっき以上に隙がない！
しばらく暴れさせて落ち着いた隙に勇者マサトは一気に心臓を切り落とした！
・・・が、全く効果がない…
まだまだ暴れまくるのです。
アナタ、もう心臓がないんですよ？？？
内臓が飛び出て、心臓を切り落とされ、それでも大暴れする怪物！
これほど生命力の強い魚はいまだかつて見たことがない…
勇者マサトが一気に頭を落としてしまおうと構えたその瞬間、
怪物は勇者マサトの一瞬の隙を見逃さなかった！
「ガキーーーーン！！！」
激しい金属音と共に怪物は勇者マサトの愛刀、関・孫六に噛み付いてかかった！！
危なかった…
愛刀が身代わりになってくれたものの、これが肉体へのダメージだったら…
っと想像すると恐ろしいことだ！！
しかし、この一撃で勇者マサトはついにホンキになった！

「おりゃーーーー！！」

ついに勇者マサトの愛刀が怪物の首を切り落とした！
響きわたる怪物の断末魔の叫びが…　聞こえてこない…
そう、首を落としたにもかかわらず、怪物はまだまだ口をパクパクするし…

しかし、怪物との戦いに体力を使い果たした勇者マサトは僧侶サイトヲ。氏に後を託し、
サイトヲ。氏の手によって三枚に卸されたのである。
しかし、怪物の命を断ったものの、まだまだ簡単にはいかなかった！
そう、怪物の体表はとてつもない粘膜質なのだ！
掴もうにも掴めない。なかなか包丁が通せないのだ！
だが諦めずに立ち向かう僧侶サイトヲ。！
最後には見事三枚に卸されたのである！

というわけで、早速卸した身を一向は刺身で頂いてみる。

・・・・・。
く、臭い…。

そう、怪物の身肉はとてつもなく臭かった！
しかし、歯ごたえが非情にいい！
もっちりとした淡白な味わいはなるほど、調理次第だな！っと思った。
とりあえず臭みを消してみようと、ワサビを多めに食べてみる。
だが、わさびくらいでは怪物の臭みは消えなかった…
というわけで、今度はズケにしてみる！
あ、けっこう臭みが消えた！！
っと思うものの、後味に臭さが広がる…

むぅ、コイツはどうも生食向けの魚じゃないな！
っと、冷凍庫へぶち込まれる。

首が落とされてかれこれ20～30分は経過したでしょうか…
それでも怪物の生首はまだ口をパクパクしておりました。

ぬぅ、恐ろしい生命力…