サワラ
2007年 07月 31日

日本では馴染みの深いお魚、サワラです。
刺身や煮つけに、これがなかなか美味な魚です。
関西では「さごし」と呼ばれてきずしに用いられたりして、スーパーなどでも大変よく見かけられます。
そんな馴染み深い魚ではありますが、人工飼育となると馴染みの薄い魚。
飼育が大変困難ということもあって水族館ではなかなかその御姿を見かけることはありません。
サワラは性格がデリケート、そのくせ共食いも激しい魚。
サワラは出世魚の1つで、成長につれ「サゴシ⇒ヤナギ⇒サワラ」と呼ばれ、
サワラと呼ばれるようになるのは1m以上に成長したもの。
サバ科の中では急成長する魚なんて言われますが、とにかく条件が厳しいこともあって、
飼育そのものは1ヶ月と持たないようです…(汗)
サワラはシャープな体型をしていて、海の中では時速100Km以上のスピードで泳ぎ、
鋭い歯を持っておりむさぼるようにイワシやサバを食べ、けっこう獰猛(?)な印象を受ける魚です。
釣り人もしばしば指を噛まれてしまうこともあるようで
「触ら(サワラ)ぬ神にたたりなし」
なんて名言もあるそうで!www
サワラは漢字で『鰆』と書き、春を告げる魚と言われています。
よく旬は春なんて言われますけれども、おそらくは漁獲量が最も多い時期だからだと思います。
一番美味しい季節は冬という話もあり、「寒さわら」と言われることもあるそうですよ。
ある意味獰猛なイメージの魚に対して、女性がうらやむようなスリムな体型をしているのがサワラの特徴。
サワラというのは「狭腹」、小さい頃のサゴシも「狭腰」というところからきているといわれ、
いわゆる魚でいうところのナイスバディってことですね。(笑)
by argon-l
| 2007-07-31 09:16
| 名古屋港水族館
