ペンギンの油
2007年 09月 25日

まぁ、ペンギンにかぎったことではなく、水で生活する鳥たちによくある話なんですがね。
ペンギンのお尻には油の出るところがあります。
ちなみに臭いを嗅ぐととんでもなく臭いのです。
この油をせっせと嘴に塗りつけては…

こうやって羽根や身体に塗りつけるのです。
油を塗ることで防水効果を高めているなんて言われるんですよー。
ペンギンの油と言えば、人間のエゴでたくさんのペンギンたちが犠牲になった過去があります。
皆さんはご存知ですか?
ペンギンは寒さに耐えるためにたくさんの脂肪を蓄えています。
20世紀のはじめ、南極探検が盛んな頃、人間たちは食料や燃料を得るため、
ペンギンを捕獲し、食料にしたり、ペンギン釜と呼ばれる釜にペンギンを入れ油を作ったのでした。
その数、一日に数千羽と言われています。
それだけでなく、商業ベースとしてもおびただしい数の命が犠牲となりました。
1800年代の頃、油は大変高値で取引がなされていました。
そこでまず目をつけられたのがゾウアザラシたちでした。
ゾウアザラシたちの数が減ってくると次はペンギンたちに目を向けられました。
今でこそペンギンの油の生産は禁止されていますが、
ペンギンたちの生息数が減った背景には環境破壊だけでなくこういった事実もあるのですね。
こういった問題は大変難しく、矛盾点の尽きないところでもありますね。
私たち人間は生きていくために、牛や鶏といった家畜と呼ばれる生き物を食べるために飼い、
そして命を奪っては食べているわけです。
こうした例を挙げると何がよくて何がいけないという線引きが大変難しくなります。
生きていく以上、食べるためだけでなく動物や植物たちの命を頂かなくてはなりません。
個人的にただ言えることは、奪う命は最低限でありたいということでしょうか。
by argon-l
| 2007-09-25 11:09
| 南知多ビーチランド