☆特集 深海に学ぶ file.02: 『深海魚は赤い?』

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深いところに生息する魚には赤い魚が多い。

そんな風によく言われます。
ですが、これは住む生息域によって随分と話が変わってきます。

太陽光が海へと降り注ぎ、海の中を明るくします。
しかし、深度が深くなればなるほど水は光を吸収していきます。
これは光の波長、つまるところ色によって違いがあり、赤に近い色ほど早くに吸収され、
水深200m程度になると青一色の世界となります。
つまりこのくらい深くなってくると赤い身体は光を反射しないので赤い身体をしていると周囲から見えにくいのです。
一般的に深海魚とよく言われている魚で身体が赤いのはこの水域に生息している魚たちです。

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カサゴは水深浅いところからけっこう深いところまで幅広く生息する魚ですが、
彼らも生息する深さによって身体の色が違うと言います。
カサゴ類を見ても深いところに生息するカサゴ類は赤みを帯びた体色をした個体が多いです。

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では、さらに水深深くなるとどうなるのか???

水深1000mにも達すると太陽光も完全に届かなくなり、いよいよ暗闇の世界のはじまりです。
これくらいの水深に到達すると真っ暗な世界であることから、別に赤い色をしていなくとも周囲から見えないです。
そんなことから体色は黒色や褐色をした魚が多くなり、見えない分何かしら特徴を持った魚が多いです。
写真のチゴダラは水深800mくらいにまで生息している魚ですが、大変視力が弱いといわれています。
その分顔の周りに伸びた髭が大変敏感に物を察知し、髭に物が触れ、餌と察知するやいなや大きな口を開けて一呑みします。
このチゴダラは「耳まで裂けるほどの大口」と言われており、そう例えられるほど大きな口を持っています。
深海の世界では表層近いほど豊富な餌がないため、数少ない餌にありつける機会を逃すまいと、
大きな口を持ったり、噛むためではなく逃がさないために大きく鋭い歯を持ち、口の中に閉じ込めてしまったりと、
表層にいる魚たちと比べると想像もつかないほど特異な身体を持った魚たちで溢れています。


海は地球の表面の約70%を占めています。
そしてこの海の平均水深は約3800m、私たちが深海と呼んでいる世界は実に95%を占めます。
人間は深海の世界はほぼ未踏の領域と呼んでもいいわけですから、
この95%という領域に生息する生命たちのほとんどを知りません。
一体どんな生物で満ち溢れているのか、興味の尽きない世界ですね。
まさに地球の中の宇宙と呼べる領域でしょう。
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by argon-l | 2008-03-25 08:01 | エプソン品川アクアスタジアム

各地の水族館で撮った魚たちの写真を紹介♪


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