キチヌ
2008年 04月 29日
昨日のクロダイの話で散々悩ませてくれたキチヌです。
見比べてもらうとわかると思うのですが、特徴が随分似ていますよねぇ。
昨日の写真と比較するとパッと見、大きな特徴の違いがあります。
クロダイの方は縞模様がくっきり浮き上がっていますが、今日のキチヌの写真にはそれが見当たりません。
このことから、両者別の魚と判断される方もいるのかもしれませんが…
しかしこれは落とし穴のわけですね。
たまたまこういう違いが出てしまった写真がチョイスされてしまったわけですが、
ちょっと画像検索してもらうだけでもわかってもらえるかと思いますが、
キチヌも個体によってはクロダイの写真のように縞模様が浮き上がっている個体もいます。
よく見分け方の方法として、腹鰭・尻鰭・尾鰭の一部が黄色くなっていることがあげられます。
今回の写真ではその特徴がよく現れているかと思うのですが、
しかし黄色くなかったらクロダイと決め付けてしまうのも早計なのです。
まず、黄色い色が出ているのは生きているときの話です。死後はこの特徴が出ないと言われています。
また、生きている時でも黄色が抜けてしまい、白っぽくなっている個体もいます。
というわけで慣れないかんちょは鱗の数を数えてみたりしたのですが、
ざっくりと見てもらっただけでも、クロダイの方が鱗が細かいように感じてもらえると思います。
まあ、慣れた人が見れば顔を見比べるだけでどちらか判別つくようですが…(汗)
ホント、同定って難しいですなぁ。
今日は似ているというお話ばかりになってしまいましたね。
まあ、実際似ているのです。尾鷲ではクロダイに似るため、ニタリという名前がついているくらいですからねぇ。
キチヌは色を識別できると言われていて、特定の明るさの光に集まる習性があるようです。
関東より西の方へ行くにつれ漁獲が多いなんて話もありますが、この習性も関連していたりするのかなー?