マガキ
2008年 07月 26日

マガキでっす!
名実共に日本人が愛し、そして最もよく知られている貝の1つかと思います。
これだけの知名度がありながら、意外と水族館では見かける機会の少ない展示だと思います。
カキは岩などに付着して生活をしますが、一度付着すると一生をほとんど動かず、
身体の構造もほとんど筋肉はなく、内臓が大半を占めています。
そのため、動きはない、外見は地味、一般的過ぎることなどから展示されないんでしょうかねぇ?
ひっそりと展示がなされていて、かんちょが気づいていないってだけなら別ですが、
パッと思いつくのは数館程度しか思い浮かびません。
飼育そのものはさほど難しいものではないでしょうし、国民的な貝であるからこそ展示して欲しいなぁってのはあります。
さて、今日はこれだけ知られている生き物でありながら、
かんちょも含め、多くの方は食べるばかりで生態そのもの理解のある方は少ないんじゃないかと思います。
かんちょも身近な生き物だからこそ、もっとしっかり知っておかねばと思いまして、
みなさん、一緒にカキについて学んでいきましょう。
というわけで、本日の内容は濃い~です。

『美味しいカキの産地はどこですか?』
っと聞かれたら皆さんはどこを答えますか?
というのも、カキの名産地と呼ばれる地域は日本各地にあります。
かんちょがパッと思いつくだけでも、北から北海道・三陸・能登・浜松・三重・広島・長崎などなど。
それはもう全国各地にカキの名産地と呼ばれるところがあります。
一般的に美味しいカキの成育条件としては、
・穏やかな地形や潮
・適度な水温変化、塩分濃度
・豊富な餌(プランクトン)
などと言われております。
この条件を満たしていればいいわけで、産地による違いって特にないんじゃないかなぁって思います。(条件が一緒ならね)
ただ、それ以外にも産地によって「1年牡蠣」「2年牡蠣」と言った具合に、
どれだけカキを成長させてから出荷するのかという違いもあります。
当然1年よりも2年、2年よりも3年の方が大きな粒へと成長しますが、
1年もののほうが小粒な分、甘み・旨みが濃厚だと言われています。
まあ、結論としては、ぶっちゃけどこの産地のものを食べても美味い!
後は自分の好みでしょうって思います。
もちろん、地域ごとの差だけでなく、同じ地域でもカキの扱い方のよしあしでの差もありますがね。
カキは「海のミルク」と言われる程で、美味しくクリーミーな味わいだけでなく、
大変豊富で蛋白質やカルシウムなど様々な栄養素が豊富に含まれています。
しかし、その一方で食中毒を引き起こす可能性も多く、気をつけなくてはならないものです。
ですが、これはけっこう誤解が多く、カキだけが危険なのではなくて、
カキを含めた二枚貝全般に言えることで、カキの場合、専ら生食する機会が多いから「カキはあたる!」という印象が強いのでしょう。
一般的には貝毒を除けば十分な加熱をすることで中毒は避けられます。
ノロウイルスのように強力なものもありますから、「十分に加熱する」ということをしっかり覚えておいてください。
先に述べた「貝毒」というのは、海水中に有毒なプランクトンが発生し、
それをカキが捕食して育ったケースのもので、今のところは定期的にプランクトンとカキの検査が行うことで対策がなされているようです。
さて、皆さんもスーパーなどで「生食用」「加熱用」というラベルが貼られたカキを見たことがあると思います。
一般的には生食用は鮮度がよく、加熱用は火を通さないと食べられないくらい古くなってしまったものと想像されてしまうかもしれません。
ですが、そんなことは微塵もありません。
上述したように、カキは中毒が怖い生き物です。
そのため、生食できるカキというのは、紫外線滅菌された海中で数日間飼育し、
さらには絶食状態にすることでカキを無菌状態にします。
こうすることで安心して生食できるカキができるわけですが、
当然数日間絶食されているため、痩せたカキになってしまいます。
生食しようと思ったらこれ以外に方法がないわけですが、
火を通して食べる分には加熱用の方が身が痩せていない分、生食用よりもはるかに美味しいのです。
食べる用途で「生食用」「加熱用」を使い分けるのが一番ってことですね。
うーん、なんだかもっと色々話をするつもりが、食の話題だけで随分長々としてしまったので、
また何かの機会のときにでも。
そして時期ハズレな話題!!
一般的にカキは月を英語で言った場合の「R」のつかない月は食用に向かないと言います。
なので、5~8月ね。
この時期はカキは産卵期に入っており、精巣や卵巣が非常に増大しているためです。
ですが、これはマガキが一般的な話で、イワガキは逆に今が最も旬な時期なのです。
イワガキもまたうんまいよねぇ。
【1枚目の写真】浜名湖体験学習施設 ウォット
【2枚目の写真】須磨海浜水族園
by argon-l
| 2008-07-26 06:35
| 浜名湖体験学習施設 ウォット
