アマゴ(3倍体)
2008年 10月 13日

通常、アマゴと言えば20cm程度です。
しかし本種は3倍体アマゴと言いまして、体長50cm以上、重量も1Kgを越えます。
ただ、3倍体と言っても、通常のアマゴに対し3倍大きく成長するという意味ではなく、
「2組ある染色体が3組ある」という意味のものらしいです。
どういうことかと言うと…
参考URLをご参照ください。(笑)
参考: 味が良く大きい!3倍体の魚@子ども水産大学
アマゴというと陸封型・河川残留型のことを言い、降海型や降湖型をサツキマスと言います。
海へと下ったアマゴはサツキマスへと成長し、身体はずっと大きく成長し、体色は銀白へと姿を変えます。
3倍体アマゴは見た目こそアマゴを大きくした感じですが、
味はサツキマスに近いものがあるそうで、人工的に大きく味がよいものを作り出すことができるようになったというお話です。
参考URLを読んで頂くとわかるかと思うのですが、別段遺伝子を操作しているとかそういうものではなく、
受精卵を適切な温度管理をすることで作り出されるもので、
安全に美味しいものを作り出すことができると考えていいものだと思います。
現在、岐阜県淡水魚研究所では全てのメスの3倍体が作り出す技術を確立したんだそうです。
これを飛騨大天女魚(ひだおおあまご)と呼んでいます。
近年ではアマゴに限らず3倍体の研究は盛んに行われており、
マダイやヒラメなんかでも研究が行われております。
これからの世の中、人間の食事情を考えると、
自然へのダメージを最小限にし、人間が生き続けていくことを考えると
こういう研究も必要になってくるんでしょうねぇ。
by argon-l
| 2008-10-13 07:29
| アクア・トト ぎふ