再びの訪問
2008年 12月 18日
先日数日出かけておりましたが、3年半ぶりにカワウソを飼っている「やっしーさん宅」へお邪魔してきました。
もう撮影そっちのけで前回以上の濃密なふれあいタイムを過ごしてきました。(笑)
やっぱり野性の本能が強いこともあって抱っこをしたりするのはできないのですが、
ちゅちゅちゃん(飼われているカワウソの名前)から膝の上にちょこんと乗ってきたり、
一緒にビー玉を使って遊んだり、それはもう至福のひとときでした♪
トイレ(ちゃんとしつけされてトイレでします)でうんちをすると、
やっしーさんの元でごろんと転がって、「お尻拭いて~」っと催促してきます。
か、賢い…
今回は滞在中にぐっすり眠りにつくこともなかったのですが、
どうもお昼寝どきに知らない人がやってきたために、
微妙にテンションが上がってしまい、ちょっと眠そうに動き回ってました。
こういう体験をするとカワウソを飼いたくなってしまいますねぇ~(笑)
ですが、最近は某TV番組の影響で「カワウソを飼いたい!」という人が増えています。
実際当館にも飼いたいからアドバイスが欲しいという問い合わせが増えております。
カワウソを飼うこと自体を否定するわけではないのですが、
並々ならぬ覚悟が必要だということを重々承知の上、飼って欲しいなって思います。
イヌやネコを飼う感覚とは全然違うのですよ。
上述しましたように、元来の野生の本能が強いので、抱っこをできる個体というのは稀ですし、
それどころかボディタッチも満足にできません。
カワウソは牙が大変鋭いため、彼らの防衛本能で噛み付かれでもしたら大怪我ですよ。
また、病気になっても近所にある動物病院へ行けばいいというわけではありません。
やっぱりカワウソを診られる動物病院は少ないので、
やっしーさんの場合でも病気になれば何時間もかけて動物病院へ連れて行かれています。
エサもまた大変な問題です。
やっしーさんのところのちゅちゅちゃんの場合、
ペレットフードの類は一切口にしない(根気よく与え続けたのですが、ガリガリに痩せ細っても食べないそうです)ので、
生魚を与え続けているのだそうですが、主食は主にアジ。
アジでもお気に召すアジとそうでないアジとあって、
70匹買ってきたアジが丸々気に入ってもらえず、全部捨ててしまうこともあるそうです。
また、体調の悪いときは、アジは食べないけど、タイなら食べるとか、フグなら食べるとか…
そりゃもう人間よりエンゲル係数高いですよ。
とにかく根気と覚悟が必要な生き物なので、
テレビの影響で「わぁ!可愛い~!飼ってみた~い!!」みたいな軽い気持ちで飼うことは絶対避けてくださいね。
それにしても、今回は畳カワウソが見られなくて残念だったなぁ…