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アブラヒガイ

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琵琶湖固有の魚でアブラヒガイといいます。

近年、かんちょは魚食性が強くなって、牛肉とか豚肉とか、
いわゆる「肉~!」っちうものを滅多に食べなくなりました。
ゆえに、先日久々に豚骨ラーメンなるものを食べたらすっかり脂負けしまして…
かんちょの「脂被害」も大変なものでした。(笑)

さて、一方のアブラヒガイですが、こちらも被害はけっこう深刻でして、
外来魚による食害や湖岸の環境変化により餌となる二枚貝が減少してしまったこと、
湖がレジャー化してしまったことによる産卵場所の阻害といった感じで
どんどん個体数を減らしてしまっている魚です。
せっかくの琵琶湖の固有の魚なのに、今まさに姿を消してしまうかと思うと… 切ないですねぇ。

このヒガイ類は大変美味な魚として知られ、かの明治天皇が大変好んで食されたとのことで、
漢字も「鰉」という文字が当てられています。
そんな格式高さまで持っている魚なのですから、もっと末永くお付き合いしていける環境を整えていきたいものですね。

アブラヒガイは全長20cm程度に成長する魚で、顔の特徴が面白く、
口元には短い髭が、そして吻は長く、両眼の間隔は狭く側方に出ているのが特徴です。
アブラヒガイは主に岩礁地帯に生息するので、餌の狭い隙間に生息する餌を探すのに適した形になったと考えられています。
全身は黄褐色をしており、まるで油のような色をしていることから和名の由来になったと言われています。
by argon-l | 2009-07-04 05:26 | 琵琶湖博物館

各地の水族館で撮った魚たちの写真を紹介♪


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