カウントダウン 2
2009年 12月 30日
今日は国内で展示されている最高齢のアカメ。
このシリーズは好きな生き物と共にというコンセプトなのでちょっと路線が外れてしまいますが、
なんとも感慨深い魚なのであります。
以前にも話題させてもらった話なのではありますが、和歌山県では1984年に確認されて以来、
自然下でのアカメの生息が確認されていません。
そのため、これだけボロボロな状態になりながらもその希少性を保つために展示を続けているそうなのですが、
もうすぐ発見されてから30年、水槽で20年以上という時を経てきた証、
しみじみと生命というものを感じさせられるものがあるのです。
ここんところ年1回はこの和歌山県立自然博物館を訪れているのですが、
何よりもこのアカメに会うのが楽しみで、水槽の前でしばしアカメと語り合うのです。
年が年なだけに、そして身体の状態を思うとなおのこと、そう先の長い魚ではないと思う。
でも、こうして毎年まだ生き続けていてくれることが何より嬉しいですし、また来年も語り合いたいものです。
アカメは大変寿命の長い魚と言われていますが、ちゃんとした統計は出ていないみたいなのですね。
ホント、これから10年、20年とその姿を見せ続けて欲しいです。
by argon-l
| 2009-12-30 05:22
| 和歌山自然博物館